ランニングマシンを使って運動を始めたけれど、どのくらいカロリーが消費されているのかわからない…ということはありませんか?
ランニングマシンと言っても人によって速度や時間などもバラバラなので自分が行っているトレーニングがどのくらいカロリーを消費しているのか気になりますよね。
そこで今回はランニングマシンを使うと消費カロリーがどのくらいなのかを解説していきます。
ランニングマシンを効果的に使いたい方の参考になりましたら嬉しいです。
消費カロリーの計算方法
では、消費カロリーはどのように計算すればいいのでしょうか。計算方法についてご紹介します。
運動を数値的に確認できるMETs(メッツ)
運動を数値的に確認するためのMETs(メッツ)という基準があります。
このMETsは体を動かした時に感じるきつさを表している指標で、厚生労働省より発表されています。
安静時(静かに座っている状態)を1として、その状態と比較して何倍のエネルギーを消費するのかを数値化しています。
例えば
- 歩く、軽い運動…3METs
- 散歩程度の歩行…3.5METs
- やや早歩き…4METs
- ゆっくりとしたジョギング…6METs
- ランニング…8METs
となっています。
厚生労働省では、18歳〜64歳が日常的に体を動かす基準として、3METsを60分以上、1週間の合計が23METs以上となるのを目安にしています。
このMETsの数値を利用してカロリーを計算することができます。
METsを使ったカロリーの計算方法
では、METsを使ってカロリーの消費量を計算する方法をご紹介します。
消費カロリーの計算式は次のとおりです。
消費カロリー(kcal)=1.05×(METs×時間)×体重(kg)
※時間は1時間を1とし、30分は0.5とします。
例えば、平坦な場所で散歩程度の軽いウォーキングを行った場合、METsは3.5となります。
体重60kgの人が1時間この運動を行うと、
・1.05×(3.5×1)×60(kg)=消費カロリー(kcal)220.5kcal
つまり220.5kcal消費します。
参考資料:https://www.nibiohn.go.jp/files/2011mets.pdf
出典:国立健康・栄養研究所、改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」
なお、このMETsは歩いたり走ったりする際の速度や道の勾配によっても数値が変わってきます。
ランニングマシンを使って消費カロリーを高める方法
では、ランニングマシンを使ってより消費カロリーを高める場合どのようにすればいいでしょうか。
いくつかの方法をご紹介します。
歩くより走る
まずは歩くよりも走ることです。
ランニングマシンは同じ時間歩くよりも、走った方がよりカロリーを消費します。また速度は早ければ早いほど消費カロリーが高くなります。
例:体重60kgの人が1時間運動した場合
ウォーキングの場合(3.5METs):1.05×(3.5METs×1時間)×体重60(kg)=220.5kcal
ランニング6.4km/hの場合(6.0METs):1.05×(6.4METs×1時間)×体重60(kg)=403.2kcal
ランニング10.8km/hの場合(10.5METs):1.05×(10.5METs×1時間)×体重60(kg)=661.5kcal
勾配をつける
次に勾配をつけることです。
ランニングマシンによって、傾斜の角度を決めることができます。同じ歩くにしても勾配があるのとないのとではMETsの数値が違ってきます。勾配がついている方がよりカロリーを消費します。
例:体重60kgの人が1時間運動した場合
ウォーキング4.7〜5.6km/h・1〜5%の勾配の場合(5.3METs):1.05×(5.3METs×1時間)×体重60(kg)=333.9kcal
ウォーキング4.7〜5.6km/h・6〜15%の勾配の場合(8.0METs):1.05×(8.0METs×1時間)×体重60(kg)=504kcal
長時間行う
次に長時間行うということです。
運動している時間が長ければ長いほど消費カロリーは高くなります。
例:体重60kgの人が運動した場合
ランニング1時間6.4km/hの場合(6.0METs):1.05×(6.0METs×1時間)×体重60(kg)=378kcal
ランニング30分間6.4km/hの場合(6.0METs):1.05×(6.0METs×0.5時間)×体重60(kg)=189kcal
まとめ
いかがでしたでしょうか。
何気なくランニングマシンを使って運動するよりも、数値化された消費カロリーを知ることで自分がどれだけ運動しているのか実感できるかと思います。
今回ご紹介した内容を参考に、ランニングマシンを使用した際にどのくらいのカロリーを消費したかを目安にして日々の運動のモチベーションにしてみてください。
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